登録販売者 過去問
令和6年度(東京都)
問73 (主な医薬品とその作用 問13)

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問題

登録販売者試験 令和6年度(東京都) 問73(主な医薬品とその作用 問13) (訂正依頼・報告はこちら)

胃腸に作用する薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  炭酸水素ナトリウムなどの制酸成分を主体とする胃腸薬は、酸度の高い食品と一緒に使用すると胃酸に対する中和作用が低下することが考えられるため、炭酸飲料での服用は適当でない。
b  スクラルファートは、アルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。
c  ソファルコンは、消化管内容物中に発生した気泡の分離を促すことを目的として配合される。
d  ピレンゼピン塩酸塩は、消化管の運動にほとんど影響を与えずに胃液の分泌を抑える作用を示すとされる。
  • a:正  b:正  c:正  d:誤
  • a:正  b:正  c:誤  d:正
  • a:正  b:誤  c:正  d:誤
  • a:誤  b:正  c:誤  d:誤
  • a:誤  b:誤  c:正  d:正

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この過去問の解説 (2件)

01

a(正)
炭酸水素ナトリウムなどの制酸成分は、胃酸を中和することで胃の負担を減らす働きがあります。

しかし、酸度の高い食品と一緒に摂ると中和作用が弱まることがあります。

特に炭酸飲料には酸が含まれているため、胃酸の中和を妨げる可能性があり、適した飲み物ではありません。

 

b(正)
スクラルファートは、胃の粘膜を保護する薬で、アルミニウムを含んでいます。

透析を受けている人は、アルミニウムが体内に蓄積しやすくなるため、使用を避ける必要があります。

 

c(誤)
ソファルコンは、胃の粘膜を保護し、炎症を抑える目的で使われる成分であり、消化管内の気泡を分離する働きはありません。

気泡を分離するために使われるのはジメチコンなどの成分です。

 

d(正)
ピレンゼピン塩酸塩は、胃液の分泌を抑える成分で、消化管の運動にはほとんど影響を与えません。

そのため、胃の動きを鈍らせずに胃酸の分泌を抑えられます。

選択肢1. a:正  b:正  c:正  d:誤

誤った選択肢です。

正解は「a:正 b:正 c:誤 d:正」です。

選択肢2. a:正  b:正  c:誤  d:正

正しい選択肢です。

正解は「a:正 b:正 c:誤 d:正」です。

選択肢3. a:正  b:誤  c:正  d:誤

誤った選択肢です。

正解は「a:正 b:正 c:誤 d:正」です。

選択肢4. a:誤  b:正  c:誤  d:誤

誤った選択肢です。

正解は「a:正 b:正 c:誤 d:正」です。

選択肢5. a:誤  b:誤  c:正  d:正

誤った選択肢です。

正解は「a:正 b:正 c:誤 d:正」です。

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02

この問題は「胃の薬の成分」についての問題です。

 

a:正しい

制酸成分は中和反応によって胃酸の働きを弱める目的があります。

酸度の高い食品と一緒に使用すると、胃酸に対する中和作用が低下することが考えられ、効果が出なくなるため、炭酸飲料での服用は適当ではありません。

 

b:正しい

スクラルファートは、アルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人は使用してはいけません

スクラルファートのほか、アルジオキサも同じことがいえます。

 

c:誤り

ソファルコンは胃粘膜保護・修復成分です。

胃粘膜の分泌を促す、胃粘膜を覆って胃液による消化から保護する、荒れた胃粘膜の修復を促すなどの作用が期待できます。

 

d:正しい

ピレンゼピン塩酸塩は胃液分泌抑制成分です。

副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑制し、過剰な胃液の分泌を抑えます。

選択肢1. a:正  b:正  c:正  d:誤

誤りです。

選択肢2. a:正  b:正  c:誤  d:正

正しい選択肢です。

選択肢3. a:正  b:誤  c:正  d:誤

誤りです。

選択肢4. a:誤  b:正  c:誤  d:誤

誤りです。

選択肢5. a:誤  b:誤  c:正  d:正

誤りです。

まとめ

この解説は厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」を参考にして作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

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