社会福祉士 過去問
第36回(令和5年度)
問100 (相談援助の理論と方法 問3)

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問題

社会福祉士試験 第36回(令和5年度) 問100(相談援助の理論と方法 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

ソーシャルワークのアプローチに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 機能的アプローチでは、4つのPを実践の構成要素として、クライエントのコンピテンス、動機づけとワーカビリティを高めることを目指す。
  • 問題解決アプローチでは、女性にとっての差別や抑圧などの社会的現実を顕在化させ、個人のエンパワメントと社会的抑圧の根絶を目指す。
  • ユニタリーアプローチでは、ソーシャルワーカーが所属する機関の機能と専門職の役割機能の活用を重視し、クライエントのもつ意志の力を十分に発揮できるよう促すことを目指す。
  • 実存主義アプローチでは、クライエントが自我に囚われた状態から抜け出すために、他者とのつながりを形成することで、自らの生きる意味を把握し、疎外からの解放を目指す。
  • フェミニストアプローチでは、システム理論に基づいて問題を定義し、ソーシャルワーカーのクライエントに対する教育的役割を重視し、段階的に目的を達成することを目指す。

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この過去問の解説 (3件)

01

ソーシャルワークのアプローチ方法には様々な方法があります。各アプローチ方法のキーワードを整理しておきましょう。

 

選択肢1. 機能的アプローチでは、4つのPを実践の構成要素として、クライエントのコンピテンス、動機づけとワーカビリティを高めることを目指す。

機能的アプローチは、ソーシャルワーカーが所属機関の機能と専門職の役割を活用し、クライエントの意志を引き出すことを目指します。

選択肢2. 問題解決アプローチでは、女性にとっての差別や抑圧などの社会的現実を顕在化させ、個人のエンパワメントと社会的抑圧の根絶を目指す。

問題解決アプローチは、4つのP(人、問題、場所、過程)を実践の構成要素として、クライエントの能力、動機付けと労働能力を高めることを目指します。

選択肢3. ユニタリーアプローチでは、ソーシャルワーカーが所属する機関の機能と専門職の役割機能の活用を重視し、クライエントのもつ意志の力を十分に発揮できるよう促すことを目指す。

ユニタリーアプローチは、システム理論に基づき問題を定義し、クライエントに対する教育的役割を重視し、段階的な目標達成を目指します。

選択肢4. 実存主義アプローチでは、クライエントが自我に囚われた状態から抜け出すために、他者とのつながりを形成することで、自らの生きる意味を把握し、疎外からの解放を目指す。

実存主義アプローチは、クライエントが自我に囚われた状態から脱却し、他者とのつながりを形成することで自らの生きる意味を把握し、疎外から解放されることを目指します。

選択肢5. フェミニストアプローチでは、システム理論に基づいて問題を定義し、ソーシャルワーカーのクライエントに対する教育的役割を重視し、段階的に目的を達成することを目指す。

フェミニストアプローチは、女性に対する差別や抑圧を明らかにし、個人のエンパワメントと社会的抑圧の排除を目指します。

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02

ソーシャルワークのアプローチに関しては、試験で毎年出題されます。それぞれのアプローチ方法について学び、正答に繋げるようにしましょう。

選択肢1. 機能的アプローチでは、4つのPを実践の構成要素として、クライエントのコンピテンス、動機づけとワーカビリティを高めることを目指す。

✕ 選択肢の内容は、問題解決アプローチの説明になっています。

選択肢2. 問題解決アプローチでは、女性にとっての差別や抑圧などの社会的現実を顕在化させ、個人のエンパワメントと社会的抑圧の根絶を目指す。

✕ 選択肢の内容は、フェミニストアプローチの説明になっています。

選択肢3. ユニタリーアプローチでは、ソーシャルワーカーが所属する機関の機能と専門職の役割機能の活用を重視し、クライエントのもつ意志の力を十分に発揮できるよう促すことを目指す。

✕ 選択肢の内容は、機能的アプローチの説明になっています。

選択肢4. 実存主義アプローチでは、クライエントが自我に囚われた状態から抜け出すために、他者とのつながりを形成することで、自らの生きる意味を把握し、疎外からの解放を目指す。

〇 選択肢の通りです。実存主義アプローチは1960年代に登場したものであり、クリルによって提唱されました。

選択肢5. フェミニストアプローチでは、システム理論に基づいて問題を定義し、ソーシャルワーカーのクライエントに対する教育的役割を重視し、段階的に目的を達成することを目指す。

✕ 選択肢の内容は、ユニタリーアプローチの説明になっています。

参考になった数1

03

ソーシャルワークのアプローチに関する問題です。

選択肢1. 機能的アプローチでは、4つのPを実践の構成要素として、クライエントのコンピテンス、動機づけとワーカビリティを高めることを目指す。

×

機能主義アプローチは「意志」や「現在」を重視し、「機関の機能」をクライエントに提示することからはじまります。4つのPは問題解決アプローチの基本的内容です。

選択肢2. 問題解決アプローチでは、女性にとっての差別や抑圧などの社会的現実を顕在化させ、個人のエンパワメントと社会的抑圧の根絶を目指す。

×

問題解決アプローチはクライエントが自らの力で問題を顔決するための支援を行う方法です。

クライエントの主体性を尊重し、問題解決能力を引き出すことが、このアプローチの核心になります。


ソーシャルワーカーはクライエントと共に問題を明確化し、解決策を見出すプロセスをサポートします。

選択肢3. ユニタリーアプローチでは、ソーシャルワーカーが所属する機関の機能と専門職の役割機能の活用を重視し、クライエントのもつ意志の力を十分に発揮できるよう促すことを目指す。

×

ユニタリーアプローチ は、システム理論に基づいて戦略、ターゲット、段階の3つの次元からソーシャルワークを統合的に捉えるアプローチです。

選択肢4. 実存主義アプローチでは、クライエントが自我に囚われた状態から抜け出すために、他者とのつながりを形成することで、自らの生きる意味を把握し、疎外からの解放を目指す。

実存主義アプローチは、他者とのつながりによって疎外感から解放されることを目指したアプローチです。

選択肢5. フェミニストアプローチでは、システム理論に基づいて問題を定義し、ソーシャルワーカーのクライエントに対する教育的役割を重視し、段階的に目的を達成することを目指す。

×

フェミニストアプローチは、ソーシャルワークや心理療法において、特に女性やマイノリティの権利を重視し、社会的な不平等や抑圧に立ち向かうことを目的とした支援方法です。

このアプローチは、クライエントが直面する問題を個人の内面的な要因だけでなく、社会的・文化的な文脈の中で理解し、解決を図ることに重点を置いています。

まとめ

ソーシャルワークの様々なアプローチは頻出問題です。

内容をしっかりと整理しておきましょう。

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