社会福祉士 過去問
第36回(令和5年度)
問13 (心理学理論と心理的支援 問6)

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問題

社会福祉士試験 第36回(令和5年度) 問13(心理学理論と心理的支援 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、小学校就学前の5歳児を対象とできる心理検査として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 矢田部ギルフォード(YG)性格検査
  • 田中ビネー知能検査V
  • ミネソタ多面人格目録(MMPI)
  • 文章完成法テスト(SCT)
  • WAIS−Ⅳ

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この過去問の解説 (3件)

01

心理検査は、年齢によって行う検査がさまざまです。主な対象年齢に適用される心理検査について記憶しておきましょう。

選択肢1. 矢田部ギルフォード(YG)性格検査

矢田部ギルフォード性格検査(YG)は、小学生から成人までが対象です。

選択肢2. 田中ビネー知能検査V

田中ビネー検査Vは2歳から成人まで適用されます。

選択肢3. ミネソタ多面人格目録(MMPI)

ミネソタ多面人格目録(MMPI)は、15歳以上を対象としています。

選択肢4. 文章完成法テスト(SCT)

文章完成法テスト(SCT)は、小学生から成人が対象です。

選択肢5. WAIS−Ⅳ

WAIS-IVは、16歳から90歳11か月までが対象で、5歳児にはWPPSI-IIIが適用されます。

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02

心理検査は出題傾向が非常に高い問題です。

各検査法の特徴を正しく理解しましょう。

選択肢1. 矢田部ギルフォード(YG)性格検査

×

矢田部ギルフォード(YG)性格検査は質問紙法になります。

質問項目を読んで理解して答える必要があるため、5歳児を対象とすることはできません。

選択肢2. 田中ビネー知能検査V

田中ビネー式知能検査Vは日本人向けに標準化された知能検査です。

対象者は2歳から成人のため、こちらが正解です。

選択肢3. ミネソタ多面人格目録(MMPI)

×

ミネソタ多面人格目録(MMPI) は質問紙法によるパーソナリティ検査(人格検査)です。

550の質問に対する回答の結果により、抑うつ性、ヒステリーなどの人格的・社会的不適応の種別と程度を評価するため、5歳児は対象になりません。

選択肢4. 文章完成法テスト(SCT)

×

文章完成法テスト(SCT)は未完成の文章を自由に補って完成させ、投影されたパーソナリティや価値観などを分析するため、5歳児は対象になりません。

選択肢5. WAIS−Ⅳ

×

WAIS−Ⅳはウェクスラー式知能検査です。

対象年齢によって、検査が異なります。

・WPPSI…2歳6か月~7歳3か月(幼児)

・WISC…5歳~16歳11か月(児童)

・WAIS…16歳~90歳11か月(大人)

今回の選択肢はWAISなので大人が対象になります。

参考になった数3

03

心理検査によって、対象年齢や内容が異なります。選択肢の心理検査の特徴について、確認しておきましょう。

選択肢1. 矢田部ギルフォード(YG)性格検査

不適切です。矢田部ギルフォード性格検査(YG)の対象は、小学2年生から成人とされています。

選択肢2. 田中ビネー知能検査V

適切です。田中ビネー知能検査Vの対象は、2歳から成人とされています。

選択肢3. ミネソタ多面人格目録(MMPI)

不適切です。ミネソタ多面人格目録(MMPI)の対象は、15歳以上とされています。

選択肢4. 文章完成法テスト(SCT)

不適切です。文章完成法テスト(SCT)の対象は、小学生から成人とされています。

選択肢5. WAIS−Ⅳ

不適切です。WAIS-Ⅳの対象は、16歳0ヶ月から90歳11ヶ月とされています。

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