社会福祉士 過去問
第36回(令和5年度)
問9 (心理学理論と心理的支援 問2)

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問題

社会福祉士試験 第36回(令和5年度) 問9(心理学理論と心理的支援 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、オペラント条件づけの事例として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 電車に乗っているときに事故にあってしまい、それ以降電車に乗るのが怖くなってしまった。
  • 以前に食べたときに体調が悪くなった食品を見ただけで、気分が悪くなってしまった。
  • 犬にベルの音を聞かせながら食事を与えていると、ベルの音だけで唾液が分泌するようになった。
  • 人に迷惑をかけるいたずらをした子どもを叱ったら、その行動をしなくなった。
  • 病院で受けた注射で痛い経験をした子どもが、予防接種のときに医師の白衣を見ただけで怖くなって泣き出した。

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この過去問の解説 (3件)

01

オペラント条件づけの具体例を整理して記憶しましょう。レスポンデント条件づけとの違いについて注意しましょう。

選択肢1. 電車に乗っているときに事故にあってしまい、それ以降電車に乗るのが怖くなってしまった。

事故によって電車が怖くなるのは「レスポンデント条件づけ」です。

選択肢2. 以前に食べたときに体調が悪くなった食品を見ただけで、気分が悪くなってしまった。

体調が悪くなった食品を見ただけで気分が悪くなるのは、「レスポンデント条件づけ」です。

選択肢3. 犬にベルの音を聞かせながら食事を与えていると、ベルの音だけで唾液が分泌するようになった。

犬がベルの音で唾液を分泌するようになるのは、「レスポンデント条件づけ」です。

選択肢4. 人に迷惑をかけるいたずらをした子どもを叱ったら、その行動をしなくなった。

いたずらをした子どもを叱って行動を改めさせるのは、「オペラント条件づけ」です。

選択肢5. 病院で受けた注射で痛い経験をした子どもが、予防接種のときに医師の白衣を見ただけで怖くなって泣き出した。

白衣を見て泣き出すのは、「レスポンデント条件づけ」です。

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02

オペラント条件づけとは、道具的条件づけのことであり、何らかの報酬や罰が与えられて、自発的に行動をするようになる学習のことです。

レスポンデント条件づけ(古典的条件づけ)は条件反射と覚え、正確にそれぞれの違いを理解しましょう。

選択肢1. 電車に乗っているときに事故にあってしまい、それ以降電車に乗るのが怖くなってしまった。

×

電車で事故にあった→電車に乗るのが怖い(条件反射)

選択肢2. 以前に食べたときに体調が悪くなった食品を見ただけで、気分が悪くなってしまった。

×

食品を食べて体調が悪化した→食品を見ると気分が悪くなる(条件反射)

選択肢3. 犬にベルの音を聞かせながら食事を与えていると、ベルの音だけで唾液が分泌するようになった。

×

ベルの音を聞く→唾液が出る(条件反射)

選択肢4. 人に迷惑をかけるいたずらをした子どもを叱ったら、その行動をしなくなった。

叱られた→叱られないように行動する

負の強化によるオペラント条件付けです。

選択肢5. 病院で受けた注射で痛い経験をした子どもが、予防接種のときに医師の白衣を見ただけで怖くなって泣き出した。

×

病院で痛い思い→医師が怖い(条件反射)

参考になった数4

03

「オペラント条件づけ」と「レスポンデント条件づけ」の違いについて確認し、整理しておきましょう。

選択肢1. 電車に乗っているときに事故にあってしまい、それ以降電車に乗るのが怖くなってしまった。

不適切です。記述内容は「レスポンデント条件づけ」と考えることができます。

選択肢2. 以前に食べたときに体調が悪くなった食品を見ただけで、気分が悪くなってしまった。

不適切です。記述内容は「レスポンデント条件づけ」と考えることができます。

選択肢3. 犬にベルの音を聞かせながら食事を与えていると、ベルの音だけで唾液が分泌するようになった。

不適切です。記述内容は「レスポンデント条件づけ」と考えることができます。

選択肢4. 人に迷惑をかけるいたずらをした子どもを叱ったら、その行動をしなくなった。

適切です。記述の通りです。

選択肢5. 病院で受けた注射で痛い経験をした子どもが、予防接種のときに医師の白衣を見ただけで怖くなって泣き出した。

不適切です。記述内容は「レスポンデント条件づけ」と考えることができます。

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