精神保健福祉士 過去問
第26回(令和5年度)
問108 (精神保健福祉相談援助の基盤 問5)
問題文
次のうち、ソーシャルグループワークについて、コノプカ(Konopka, G.)が提唱したものとして、正しいものを1つ選びなさい。
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問題
精神保健福祉士試験 第26回(令和5年度) 問108(精神保健福祉相談援助の基盤 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、ソーシャルグループワークについて、コノプカ(Konopka, G.)が提唱したものとして、正しいものを1つ選びなさい。
- 社会的諸目標モデル
- 社会的学習理論
- 相互作用モデル
- 課題グループ
- 実践における14の原則
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この過去問の解説 (2件)
01
コノプカは1960年代に、グループが持つ治療的機能に着目し、非行少年などに対する治療教育的グループワークの発展に尽力した人物です。
✕ 社会的諸目標モデルとは、グループワークを通して社会問題を解決する事を目標とするモデルの事を言います。社会的諸目標モデルを提唱したのは、コイルやトレッカーであり、コノプカが提唱したものではありません。
✕ 社会的学習理論は、自分が直接体験した内容以外の事であっても、他者を観察し、その行動を真似る事で学習できるという理論の事を言い、モデリング理論などとも呼ばれます。社会的学習理論を提唱したのはバンデューラであり、コノプカが提唱したものではありません。
✕ 相互作用モデルは、個人と社会の間にある関係に対して、相互援助システムを構築できるようワーカーが働きかける事を言い、媒介モデルなどとも呼ばれます。相互作用モデルを提唱したのはシュワルツであり、コノプカが提唱したものではありません。
✕ 課題グループとは、グループワークを行う際に介入するグループを大別して考える際に使用した用語であり、もう一方のグループは「治療グループ」と呼ばれました。
介入するグループを大別して考えるやり方を提唱したのは、トーズランドとライバスであり、コノプカではありません。
〇 選択肢の通りです。実践における14の原則は、1963年にコノプカによって提唱されました。
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02
コノプカは、グループワーク14原則を提唱したことで知られています。
<グループワークの14原則>
・メンバーの個別化
・グループの個別化
・受容
・ワーカーとメンバーの意図的な援助関係
・メンバー同士の協力の促進
・グループ過程の修正
・参加の原則
・問題解決過程へのメンバー自身の関与
・葛藤解決の経験
・経験の原則
・制限の活用
・プログラムの意図的活用
・継続的評価
・グループワーカー自身の活用
正しくありません。
社会的諸目標モデルは、グループワークの3つのモデル(他、治療モデル、相互作用モデル)のうちの一つです。
「グループ過程を促進して個人やグループを取り巻く環境の変革をめざすモデル」とされていますが、提唱したのはコノプカではありません。
正しくありません。
社会的学習理論は、バンデューラによって提唱された理論です。
正しくありません。
相互作用モデルは、グループワークの3つのモデル(他、治療モデル、社会的諸目標モデル)のうちの一つです。
シュワルツが提唱されたとされます。
正しくありません。
「課題グループ」という概念を、コノプカは提唱していません、
正しいです。
コノプカは、治療教育的なグループワークの開拓者として知られ、グループワークの14原則を提唱しました。
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