理容師 過去問
第50回
問12 (公衆衛生・環境衛生 問2)

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問題

理容師試験 第50回 問12(公衆衛生・環境衛生 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

出生率と死亡率に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 合計特殊出生率とは、15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので、1人の女性が一生の間に産む子どもの数に相当する。
  • 第2次ベビーブーム期の合計特殊出生率は2を少し上回る状態であったが、その後は2を下回る状態が続いている。
  • 年齢構成の異なる集団間の死亡率の比較では、人口に対する1年間の死亡数である粗死亡率が用いられる。
  • 人口の高齢化に伴い、心臓病の粗死亡率が上昇している。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題のポイントは以下の通りです。

合計特殊出生率とは 「15歳から49歳の女性の年齢別出生率を合計したもの」

粗死亡率とは 「集団全体の死亡数をその集団の総人口で割ったもの」

それぞれの違いを覚えておきましょう。

 

選択肢1. 合計特殊出生率とは、15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので、1人の女性が一生の間に産む子どもの数に相当する。

正しい

 

合計特殊出生率とは、

15歳から49歳の女性の年齢別出生率を合計したもので、

1人の女性が一生の間に産む子どもの数を示す指標のことになります。

 

選択肢2. 第2次ベビーブーム期の合計特殊出生率は2を少し上回る状態であったが、その後は2を下回る状態が続いている。

正しい

 

第2次ベビーブームは1970年代後半~1980年代前半を指します。

合計特殊出生率は2人を少し上回った状態でしたが、その後は下回る状態が続いています。

選択肢3. 年齢構成の異なる集団間の死亡率の比較では、人口に対する1年間の死亡数である粗死亡率が用いられる。

誤り

 

粗死亡率は、集団全体の死亡数をその集団の総人口で割った割合になるので、

年齢構成が異なる集団間の比較には適していません。

年齢構成が異なる集団間の死亡率は、一般的には年齢別死亡率を考慮した

年齢調整死亡率(または標準化死亡率)を使用します。

 

選択肢4. 人口の高齢化に伴い、心臓病の粗死亡率が上昇している。

正しい

 

高齢化社会に伴い、心臓病の死亡率は上昇しています。

要因としては高齢者の増加があげられます。

 

まとめ

年齢調整死亡率について問われる問題もありますのでそれぞれの違いを把握しておきましょう。

 

 

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02

出生率と死亡率は公衆衛生の改善と密接に関わっています。
 

選択肢1. 合計特殊出生率とは、15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので、1人の女性が一生の間に産む子どもの数に相当する。

日本は先進国の中でも、合計特殊出生率が特に低いです。
人口減少が深刻な課題となっています。
 

選択肢2. 第2次ベビーブーム期の合計特殊出生率は2を少し上回る状態であったが、その後は2を下回る状態が続いている。

第2次ベビーブームとは、1971年(昭和46年)から1974年(昭和49年)にかけて、出生数が急激に増加した現象です。
 

選択肢3. 年齢構成の異なる集団間の死亡率の比較では、人口に対する1年間の死亡数である粗死亡率が用いられる。

誤り
粗死亡率→年齢調整死亡率
 

粗死亡率とは、一定期間の死亡数をその期間の人口で割った指標で、年齢構成を考慮せずに算出される死亡率のことです。
 

選択肢4. 人口の高齢化に伴い、心臓病の粗死亡率が上昇している。

心臓病の中でも虚血性心疾患が多く、40歳を過ぎてからは加齢とともに急速に増える傾向があります。
 

虚血性心疾患とは血液の流れが悪くなって起こる狭心症、血液の塊りなどが詰まる心筋梗塞のことです。

参考になった数0

03

この問題では、出生率と死亡率に関する記述で誤っているものを選びます。

選択肢1. 合計特殊出生率とは、15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので、1人の女性が一生の間に産む子どもの数に相当する。

合計特殊出生率とは、15歳~49歳まで女性の年齢別出生率を合計したもので、一人の女性がその年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子供の数に相当します。

選択肢2. 第2次ベビーブーム期の合計特殊出生率は2を少し上回る状態であったが、その後は2を下回る状態が続いている。

第2次ベビーブーム以後、合計特殊出生率は低下傾向の状態が続いています。

選択肢3. 年齢構成の異なる集団間の死亡率の比較では、人口に対する1年間の死亡数である粗死亡率が用いられる。

年齢構成の異なる集団間の死亡率の比較として、年齢構成を調整した死亡率「年齢調整死亡率」が用いられます。

選択肢4. 人口の高齢化に伴い、心臓病の粗死亡率が上昇している。

日本の高齢化が進み、心臓病の粗死亡率は上昇しています。

まとめ

この問題のポイントは、

出生率や死亡率が現在までどのように変わってきたか

合計特殊出生率の内容

を覚えておきましょう。

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