大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和6年度(2024年度)追・再試験
問48 (倫理(第3問) 問1)
問題文
次の会話は、ある日の放課後に、高校生EとFが交わしたものである。
E:次回の倫理の授業では「哲学対話」をするって先生が言ってたね。いつもと違うことするのかなあ。趣旨は授業で説明してもらえるみたいだけど。
F:少し調べてみたんだけど、哲学対話は主体的に考えるための練習なんだって。小グループで輪になって話すみたい。
E:「主体的」か…。私、人前で話すのって苦手だな。発言する前に自分にa 偏見がないかどうか気になっちゃって。聴いている方が好きなんだよね。
F:倫理の話題ってデリケートな内容も多いしね。そういう話題だと、ますます話しづらい雰囲気になりそう。
E:人前で堂々と自分の考えを話せる人とか、何でも積極的に参加できる人って羨ましい。私も主体的になれたらなあ。
F:うーん、でもEさんって、いつも倫理の授業をしっかり聴いているし、誰かの深い話にも耳を傾けてくれるよね。そんなEさんは今一つ主体性に欠ける人ってことなの?分からなくなってきた。
E:確かに。b 今ここにいる私はそのままでも主体だよね?それなのに「主体性がない」とか、これ以上「主体的になれ」って言われると、この私が否定されて、なんだか私自身とは疎遠な「主体」に振り回されてる感じがする。
F:前に授業で習ったc フランクフルト学派の考え方っぽい。けど、哲学者はともかく、先生や他の人たちは、主体性って何だと思っているんだろうね。
E:気になる。
F:私たちが今しているみたいな、答えも出そうにない話、哲学対話でしてみてもいいのかなあ。
E:どうかな。私はやっぱりみんなの前でこういう話をするの、不安かも。
下線部aに関連して、ベーコンは様々なイドラについて論じた。イドラに惑わされた例の記述として最も適当なものを、次の回答選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
大学入学共通テスト(公民)試験 令和6年度(2024年度)追・再試験 問48(倫理(第3問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
次の会話は、ある日の放課後に、高校生EとFが交わしたものである。
E:次回の倫理の授業では「哲学対話」をするって先生が言ってたね。いつもと違うことするのかなあ。趣旨は授業で説明してもらえるみたいだけど。
F:少し調べてみたんだけど、哲学対話は主体的に考えるための練習なんだって。小グループで輪になって話すみたい。
E:「主体的」か…。私、人前で話すのって苦手だな。発言する前に自分にa 偏見がないかどうか気になっちゃって。聴いている方が好きなんだよね。
F:倫理の話題ってデリケートな内容も多いしね。そういう話題だと、ますます話しづらい雰囲気になりそう。
E:人前で堂々と自分の考えを話せる人とか、何でも積極的に参加できる人って羨ましい。私も主体的になれたらなあ。
F:うーん、でもEさんって、いつも倫理の授業をしっかり聴いているし、誰かの深い話にも耳を傾けてくれるよね。そんなEさんは今一つ主体性に欠ける人ってことなの?分からなくなってきた。
E:確かに。b 今ここにいる私はそのままでも主体だよね?それなのに「主体性がない」とか、これ以上「主体的になれ」って言われると、この私が否定されて、なんだか私自身とは疎遠な「主体」に振り回されてる感じがする。
F:前に授業で習ったc フランクフルト学派の考え方っぽい。けど、哲学者はともかく、先生や他の人たちは、主体性って何だと思っているんだろうね。
E:気になる。
F:私たちが今しているみたいな、答えも出そうにない話、哲学対話でしてみてもいいのかなあ。
E:どうかな。私はやっぱりみんなの前でこういう話をするの、不安かも。
下線部aに関連して、ベーコンは様々なイドラについて論じた。イドラに惑わされた例の記述として最も適当なものを、次の回答選択肢のうちから一つ選べ。
- 新しいもの好きの人が、新しいものや考え方は何でも素晴らしいと思い込む誤りは、個人の資質から生じる「洞窟のイドラ」の一例である。
- 友人が言うことを、信頼する友人の言うことだから間違いないと思い込む誤りは、人間の本性から生じる「種族のイドラ」の一例である。
- 皆が言っている噂を、皆が言っているというだけで信じる誤りは、権威に無批判に従うことによる「市場のイドラ」の一例である。
- 占いが当たったからといって、占いで言われたことは正しいと信じる誤りは、言葉の不適切な使用による「劇場のイドラ」の一例である。
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