大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問23 (現代社会(第4問) 問3)
問題文
オダ:A国の開発計画は、借り入れた米ドルでどのように進んだのかな?
叔父:先進国のb エネルギーの消費増加予測に注目して、天然ガス開発プロジェクトを進めた。ところが各国でも資源開発が進んでエネルギー価格が
低迷して輸出額は伸びず、結局債務不履行に陥った。A国だけでは解決できず、最終的にc 国際機関、具体的にはIMFの支援を必要としたんだよ。
オダ:開発途上国で資源開発に依存したd 経済発展は難しいんだね。
下線部bに関して、エネルギーや資源についての記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
大学入学共通テスト(公民)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問23(現代社会(第4問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
オダ:A国の開発計画は、借り入れた米ドルでどのように進んだのかな?
叔父:先進国のb エネルギーの消費増加予測に注目して、天然ガス開発プロジェクトを進めた。ところが各国でも資源開発が進んでエネルギー価格が
低迷して輸出額は伸びず、結局債務不履行に陥った。A国だけでは解決できず、最終的にc 国際機関、具体的にはIMFの支援を必要としたんだよ。
オダ:開発途上国で資源開発に依存したd 経済発展は難しいんだね。
下線部bに関して、エネルギーや資源についての記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
- 情報通信技術を活用して、電力の需要と供給を効率的に管理・調整しようとする試みを、クリーン開発メカニズムと言う。
- 主たるエネルギー資源が石炭から石油へ転換したことに伴い、産業や交通、生活様式が著しく変化したことを、オイル・ショックと言う。
- 動植物に由来する有機物をもとにつくられる再生可能エネルギーのことを、一次エネルギーと言う。
- 石油などの枯渇性資源の確認可採埋蔵量を、その年の生産量で割った指標を、可採年数と言う。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (1件)
01
この問題では、エネルギーや資源に関する基本的な知識が問われています。
特に、石油や天然ガスなどの資源は限りがあるので、それをどのくらいの期間使い続けられるかを知る指標が大切になってきます。
エネルギーに関する言葉の意味をしっかり整理しておくことがポイントです。
では、問題を見てみましょう。
この選択肢は、クリーン開発メカニズムについて説明していますが、間違いです。
クリーン開発メカニズムは、先進国が開発途上国で温室効果ガスを減らす事業を行い、その分の排出削減量を先進国の削減実績にできる仕組みのことです。
電力の需要と供給を効率的に管理する取り組みは、「スマートグリッド」と呼ばれるもので、ここで書かれている内容とは違います。
この選択肢は、オイル・ショックについて説明していますが、間違いです。
オイル・ショックとは、1970年代に第四次中東戦争が原因で石油価格が急騰し、それによって世界中の経済に大きな影響を与えた出来事のことです。
石炭から石油へのエネルギー転換そのものは「エネルギー革命」と呼ばれるので、この説明とは合いません。
この選択肢は、一次エネルギーについて説明していますが、間違いです。
一次エネルギーとは、自然から直接得られるエネルギーのことで、石油や天然ガス、水力、太陽光などが含まれます。
動植物由来の有機物から作られるエネルギーは「バイオマスエネルギー」と呼ばれるもので、一次エネルギーに含まれません。
この選択肢は、可採年数について説明しています。
石油などの限りある資源が、今のペースで使い続けた場合、あとどれくらいもつのかを示す数字が可採年数です。
確認可採埋蔵をその年の生産量で割って計算するので、ここで書かれている内容は正しいです。
エネルギー資源についての問題では、言葉の意味を正確に覚えておくことが大切です。
特に、可採年数のような基本的な指標はよく出てくるので、しっかり押さえておきましょう。
資源に限りがあることを意識しながら理解すると覚えやすいです。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問22)へ
令和6年度(2024年度)本試験 問題一覧
次の問題(問24)へ