大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問9 (現代社会(第2問) 問3)
問題文
買物中、姉はモリさんに「購買行動は、経済学ばかりでなく心理学の視点からも考えることができるよ」と言った。そして帰宅後に、複数のブランドのピーナッツバター(以降はバターと略記)のなかから一つを選ぶ実験の手順と表を見せてくれた。次の実験の手順と後の表の内容から読み取れることの記述として正しいものを、後のア~ウからすべて選んだとき、その組合せとして最も適当なものを、後の回答選択肢のうちから一つ選べ。
実験の手順
Ⅰ.参加者をA群とB群に分け、各群に3種類のバターがそれぞれ入った瓶のセットを提示する。A群には3種類の無名なブランドのラベルがついた瓶のセットを、B群には一つは有名ブランド、二つは無名なブランドのラベルがついた瓶のセットを提示する。
Ⅱ.参加者は、初めてその商品を自分で買うとしたらどれにするか、1種類の瓶を選び、その理由を答え、選んだバターを味見する。
Ⅲ.味見後、各群の参加者は、先ほどと同じ3種類のラベルがついている瓶のセットのなかから1種類の瓶を再度選び、理由を答え、味見する。この「選ぶ→理由を答える→味見する」という作業を全部で5回繰り返す。
(注)参加者は、どのブランドのバターも買ったことはない。各ブランドのラベルがついた瓶は、入っているバターの味とつけられている値札が人によって異なり、全体としてブランドによって値段や美味しさに偏りが生じないように調整されている。
W.D.Hoyer&S.P.Brown,Journal of Consumer Research,1990により作成。
ア 味見前に選ぶ際に、選択肢に有名ブランドがない場合には、「値段が一番安い」ことを理由に選ぶ人が最も多い。
イ 味見前に選ぶ際に、選択肢に有名ブランドがある場合には、「ブランドの知名度の高さ」を理由に選ぶ人が最も多い。
ウ 味見を重ねると、両群ともに「味・食感」を理由に選ぶ人が増加するが、選択肢に有名ブランドがある場合には、ない場合よりも「ブランドの知名度の高さ」を理由に選ぶ人が多い。

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問題
大学入学共通テスト(公民)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問9(現代社会(第2問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
買物中、姉はモリさんに「購買行動は、経済学ばかりでなく心理学の視点からも考えることができるよ」と言った。そして帰宅後に、複数のブランドのピーナッツバター(以降はバターと略記)のなかから一つを選ぶ実験の手順と表を見せてくれた。次の実験の手順と後の表の内容から読み取れることの記述として正しいものを、後のア~ウからすべて選んだとき、その組合せとして最も適当なものを、後の回答選択肢のうちから一つ選べ。
実験の手順
Ⅰ.参加者をA群とB群に分け、各群に3種類のバターがそれぞれ入った瓶のセットを提示する。A群には3種類の無名なブランドのラベルがついた瓶のセットを、B群には一つは有名ブランド、二つは無名なブランドのラベルがついた瓶のセットを提示する。
Ⅱ.参加者は、初めてその商品を自分で買うとしたらどれにするか、1種類の瓶を選び、その理由を答え、選んだバターを味見する。
Ⅲ.味見後、各群の参加者は、先ほどと同じ3種類のラベルがついている瓶のセットのなかから1種類の瓶を再度選び、理由を答え、味見する。この「選ぶ→理由を答える→味見する」という作業を全部で5回繰り返す。
(注)参加者は、どのブランドのバターも買ったことはない。各ブランドのラベルがついた瓶は、入っているバターの味とつけられている値札が人によって異なり、全体としてブランドによって値段や美味しさに偏りが生じないように調整されている。
W.D.Hoyer&S.P.Brown,Journal of Consumer Research,1990により作成。
ア 味見前に選ぶ際に、選択肢に有名ブランドがない場合には、「値段が一番安い」ことを理由に選ぶ人が最も多い。
イ 味見前に選ぶ際に、選択肢に有名ブランドがある場合には、「ブランドの知名度の高さ」を理由に選ぶ人が最も多い。
ウ 味見を重ねると、両群ともに「味・食感」を理由に選ぶ人が増加するが、選択肢に有名ブランドがある場合には、ない場合よりも「ブランドの知名度の高さ」を理由に選ぶ人が多い。

- アとイとウ
- アとイ
- アとウ
- イとウ
- ア
- イ
- ウ
- 正しいものはない
正解!素晴らしいです
残念...
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