大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問45 (日本史B(第3問) 問1)
問題文
A
ノリオ:鎌倉幕府が作った御成敗式目は、様々な規定を設けていたけど、全部で51か条だね。意外と少ないんだね。
セイコ:そうだね。ただ、御成敗式目は、( ア )が制定した当初の条目だけでなく、a その後多くの追加法が作られたんだ。そういうのを式目追加といって740か条くらいあるみたいだよ。
ノリオ:えっ?そんなにあるんだ。そういえば、今の国会でも、社会状況に合わせていろんな新しい法律ができるね。そういう感じなのかな。
セイコ:そうかもしれないね。ただ、同様の法が繰り返し出る場合もあるみたい。例えば、史料1は御成敗式目の制定からわりとすぐ出された式目追加だけど、以降も同様の法が何度も出ているんだよ。
ノリオ:中世には、武家法である御成敗式目だけでなく、律令の系譜を引く公家法や、荘園領主が自らの組織や荘園で発動した( イ )と呼ばれる法もあったんだよね。いろんな社会集団が法令を制定して、混乱しなかったのかな?
セイコ:それぞれの時期における各社会集団の影響力のあり方や関係によっても、b 法の機能のあり方が変わってくるのかもしれないね。
( ア )( イ )に入る語句の組合せとして正しいものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問45(日本史B(第3問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
A
ノリオ:鎌倉幕府が作った御成敗式目は、様々な規定を設けていたけど、全部で51か条だね。意外と少ないんだね。
セイコ:そうだね。ただ、御成敗式目は、( ア )が制定した当初の条目だけでなく、a その後多くの追加法が作られたんだ。そういうのを式目追加といって740か条くらいあるみたいだよ。
ノリオ:えっ?そんなにあるんだ。そういえば、今の国会でも、社会状況に合わせていろんな新しい法律ができるね。そういう感じなのかな。
セイコ:そうかもしれないね。ただ、同様の法が繰り返し出る場合もあるみたい。例えば、史料1は御成敗式目の制定からわりとすぐ出された式目追加だけど、以降も同様の法が何度も出ているんだよ。
ノリオ:中世には、武家法である御成敗式目だけでなく、律令の系譜を引く公家法や、荘園領主が自らの組織や荘園で発動した( イ )と呼ばれる法もあったんだよね。いろんな社会集団が法令を制定して、混乱しなかったのかな?
セイコ:それぞれの時期における各社会集団の影響力のあり方や関係によっても、b 法の機能のあり方が変わってくるのかもしれないね。
( ア )( イ )に入る語句の組合せとして正しいものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
- ア:北条義時 イ:本所法
- ア:北条義時 イ:惣掟
- ア:北条泰時 イ:本所法
- ア:北条泰時 イ:惣掟
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この過去問の解説 (1件)
01
「御成敗式目」を制定した人物は誰?→ 北条泰時(ほうじょうやすとき)
1232年、鎌倉幕府3代執権・北条泰時が制定したのが「御成敗式目(貞永式目)」です。
北条義時(2代執権)ではありません。
荘園領主が自分の領地・組織に発動した法を何という?→ 「本所法」
荘園領主(本所)が、自分の荘園内部で適用するために出した法を「本所法」といいます。
「惣掟」は、中世後期の惣村(村の自治組織)が定めた掟(ルール)です。
義時ではなく泰時が制定したので誤りです。
義時も惣掟も誤りです。
両方正しく【正解】です。
惣掟が誤りです。
鎌倉時代に北条泰時が制定した御成敗式目は、武士社会の基本法となりました。
一方、荘園領主は自己の支配下で本所法を定め、支配を強化しました。
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