2級管工事施工管理技士 過去問
令和4年度(2022年)後期
問36 (4 問8)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級管工事施工管理技士試験 令和4年度(2022年)後期 問36(4 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

塗装に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 塗料の調合は、原則として、工事現場で行う。
  • 塗装の工程間隔時間は、材料の種類、気象条件等に応じて定める。
  • 塗装場所の気温が5℃以下の場合、原則として、塗装は行わない。
  • 下塗り塗料としては、一般的に、さび止めペイントが使用される。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

塗装工事において、気温、湿度、塗重ね時間や養生期間など、最も天候に左右されやすい工事といえますので、悪天候対策のために事前に工法の変更の検討や準備を行っておく必要があります。

選択肢1. 塗料の調合は、原則として、工事現場で行う。

適当ではありません。

塗料の調合は原則として同じ製造所で同一時期に製造されたものを使用します。工事現場で調合を行うと、作業員ごとの調合に差が出たり、その日の環境に起因して強度の低下やムラのある仕上がりになってしまいます。また、同じ製造所の塗料でも、ロット(製造日)が異なっても調合にムラが発生するので、施工途中から追加注文が必要だとならないように気を付けましょう。

選択肢2. 塗装の工程間隔時間は、材料の種類、気象条件等に応じて定める。

例えば工程間隔時間においては、建物の日当たりのある場所か一日中陰になる場所か、塗る塗料の厚さ、木材や鋼材などの材質、気温、天候(特に湿度)に左右されます。塗料自体の工程間隔は目安として説明書がありますので、よく読んでから施工を行いましょう。

選択肢3. 塗装場所の気温が5℃以下の場合、原則として、塗装は行わない。

塗装場所の気温が5度以下の場合は行いませんが、採暖を行って5度を超える環境を維持できるのであれば、作業を行うのは問題ありません

選択肢4. 下塗り塗料としては、一般的に、さび止めペイントが使用される。

下塗り塗料の例として、フェノールやアクリル系の合成樹脂を使用した塗料や、エポキシ樹脂系の塗料があります。構造物自体に塗膜を形成することで、酸素や水を触れさせないようにし、劣化を防いで寿命を延ばす役割を果たします。

まとめ

塗装においては、湿度が85%以上、気温が5℃以下であると施工は不適切であると建築工事標準仕様書に記載されていますので、基礎として覚えておきましょう(塗料の効果が遅くなり、塗料の機能である防水効果や仕上がりに影響を及ぼします)。

また、この問題では施工上どれが問題が発生しやすいかを想像し、ミスが発生しやすいものが該当するものと考えていいと思います

参考になった数30

02

塗装に関する問題です。

選択肢1. 塗料の調合は、原則として、工事現場で行う。

塗料の調合は、原則として、製造所で行う

 

塗装は、製造所で調合された塗料をそのまま使用します。

ただし、素地面の粗密、吸収性の大小、気温の高低に応じて、現場塗装に適応するように、塗料を調合して使用しても構いません。

選択肢2. 塗装の工程間隔時間は、材料の種類、気象条件等に応じて定める。

問題文の内容通りです。

 

塗装工程の工程間隔時間(放置時間)と最終養生時間は、塗装材料の種類、気象条件などに応じて、適切な工程を決めます。

選択肢3. 塗装場所の気温が5℃以下の場合、原則として、塗装は行わない。

問題文の内容通りです。

 

塗装場所の気温が5℃以下、湿度が85%以上、還気が不十分で乾燥しにくい場所では、塗装は行いません。

どうしても塗装を行うときは、採暖や換気などの養生を行ってから、塗装を行います。

選択肢4. 下塗り塗料としては、一般的に、さび止めペイントが使用される。

問題文の内容通りです。

 

下塗り塗料として用いられる錆止めペイントは、錆び止め顔料と防食材などを、ボイル油かワニスで液状にした塗料で、一般錆止めペイントの他、数種類のものがあります。

下塗りは、塗装箇所によって、1回下塗り、2回下塗りなどがあり、下塗り塗料も、錆び止めペイントの他、耐熱塗料などが塗装されます。

参考になった数0