2級管工事施工管理技士 過去問
平成30年度(2018年)前期
問35 (4 問35)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 平成30年度(2018年)前期 問35(4 問35) (訂正依頼・報告はこちら)

機器の据付けに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 飲料用受水タンクの上部には、空調用配管、排水管等を設けないようにする。
  • 揚水ポンプの吐出し側には、ポンプに近い順に、防振継手、仕切弁、逆止め弁を取り付ける。
  • パッケージ形空気調和機の屋外機の騒音対策として、防音壁を設置する。
  • 飲料用受水タンクは、高さ60cmの梁形コンクリート基礎上に据え付ける。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は2
 
問題.2  適当でない。揚水ポンプの吐出し側には、ポンプに近い順に、防振継手、仕切弁、逆止め弁を取り付ける。⇒ 防振継手、逆止め弁、仕切弁を取り付けるが正解です。

解説として、揚水ポンプは、水を上にあげる専用のポンプであり、例えば屋上の高架水槽に水をあげる時に使用します。水槽からの水位低の信号で動くポンプなので稼働頻度は少ないです。吐出し側のポンプに近い順に防振継手、上部からの水の逆流防止の為に逆止め弁、この逆止め弁を修理点検する為に、仕切り弁の順で設置します。

この問題は、頻出問題なので確実に覚えましょう。           


問題.1  設問は正しい

問題.3  設問は正しい⇒その通り。他に防振ゴムの取り付け、防振架台にするなどがあります。ファンモーターの回転による低周波音の場合は、防音壁がベストだと思います。

問題.4  設問は正しい

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02

機器の据付けに関する問題です。

選択肢1. 飲料用受水タンクの上部には、空調用配管、排水管等を設けないようにする。

問題文内容の通りです

 

タンクの汚染防止には、構造や設置が大きな要素となっていて、告示1597号「建築物に設ける飲料水の配管設備及び排水のための配管設備の構造方法を定める件」では、構造などの規定が設けられています。

 

タンク上部には、排水管、ポンプ、ボイラー、空調筋のような機器と配管は設けません

やむなく設けるときは、タンク上部の空間を1 m以上十分にとって、機器の点検時に、滴下する水の受け皿を設けます。

また、タンク上部に、空調用配管、海水管、ダクト、他の用途の配管などを設けないようにしますが、やむを得ないときは、タンク汚染防止を講じます。

選択肢2. 揚水ポンプの吐出し側には、ポンプに近い順に、防振継手、仕切弁、逆止め弁を取り付ける。

揚水ポンプの吐出し側には、ポンプに近い順に、防振継手、逆止め弁、仕切弁を取り付ける

 

ポンプ吐出管には、逆止め弁、仕切弁、圧力計を取付けます。

ポンプに振動や騒音が発生するおそれがあるときは、ポンプの吸込側、吐出側の両方に、同口径の防振継手を取付けます。

選択肢3. パッケージ形空気調和機の屋外機の騒音対策として、防音壁を設置する。

問題文内容の通りです

 

パッケージ形空気調和機設置時の、多くの配慮事項があり、騒音対策はその1つです。

・屋外機の圧縮機やファンの音が、周囲に騒音の迷惑を掛けないために、設置場所の検討と、必要に応じて防音壁の設置などの防音対策を講じます。

選択肢4. 飲料用受水タンクは、高さ60cmの梁形コンクリート基礎上に据え付ける。

問題文内容の通りです

 

飲料用受水タンクの周壁、天井、底の外周部には、保守点検に必要な空間を取り、汚染物質の侵入防止、汚染物質の浸透及び漏れのおそれのある箇所や漏水の点検が容易にできるようにします。

建築基準法では、六面点検と言う規制があり、タンクの天井面・底面・側面の6面全てから目視で点検可能なスペースを確保する必要があり、天井面は100 cm、壁面と底面は60 cm以上の空間の確保をします。

下図に受水タンクの要領図を例(日本建築センター給排水設備技術基準参照)として示します。

a,c≧ 60 cm、b≧100 cm、a’,b’,d,e≧45 cm

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