1級管工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)
問49 (問題B 問5)

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問題

1級管工事施工管理技士試験 令和5年度(2023年) 問49(問題B 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

機器の据付けに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 床置形ファンコイルユニットは、壁面より60mm程度離して据え付ける。
  • 吸収冷温水機は、基礎コンクリート打込み後適切な養生を行い、5日経過した後に据え付ける。
  • 冷凍機は、凝縮器のチューブ引出し用として有効な空間を確保するとともに、周囲に保守点検スペースを確保して据え付ける。
  • 機器の据付けにおいて、耐震計算をする場合、地震力は機器の重心に作用するものとして計算を行う。

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この過去問の解説 (2件)

01

機器の据付けに関する問題です。

選択肢1. 床置形ファンコイルユニットは、壁面より60mm程度離して据え付ける。

床置形ファンコイルユニットは、部屋の外壁の窓側に沿って、壁面より 50~60 mm離して杖付けます。

選択肢2. 吸収冷温水機は、基礎コンクリート打込み後適切な養生を行い、5日経過した後に据え付ける。

吸収冷温水機は、基礎コンクリート打込み後、適切に養生し、10日経過した後に据え付けます。

コンクリート打設後のひび割れの観察のためです。

 

なお、建築工事標準仕様書では一般住宅の基礎は、養生期間を5日としています。

選択肢3. 冷凍機は、凝縮器のチューブ引出し用として有効な空間を確保するとともに、周囲に保守点検スペースを確保して据え付ける。

チューブ引出し用として有効な空間の確保は左右どちらでも構いません。

また、保守スペースは、周囲 1 m以上を確保します。

選択肢4. 機器の据付けにおいて、耐震計算をする場合、地震力は機器の重心に作用するものとして計算を行う。

地震力計算は、局部震度法を採用し、地震力が機器の重心に作用するとして計算します。

計算では、水平地震力と鉛直地震力に分かれるとします。

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02

機器の据付けに関する問題です。

選択肢1. 床置形ファンコイルユニットは、壁面より60mm程度離して据え付ける。

その通りです。

 

床置形ファンコイルユニットは原則として壁面より50~100㎜程度離隔をとる必要があります。

選択肢2. 吸収冷温水機は、基礎コンクリート打込み後適切な養生を行い、5日経過した後に据え付ける。

誤りです。

 

一般的な住宅基礎の場合、養生期間は5日と定められていますが

今回の問題の場合は、10日以上置いてから機器を据える必要があります。

なお、ケミカルアンカー打設の養生期間は3日程度とされています。

選択肢3. 冷凍機は、凝縮器のチューブ引出し用として有効な空間を確保するとともに、周囲に保守点検スペースを確保して据え付ける。

その通りです。

 

冷凍機にはチューブ引き出し用として左右いずれか、

盤前を1200㎜程度あけるように計画しましょう。

保守点検スペースとしては周囲に保守部品運搬スペースとして

500~1000㎜程度の確保も必要です。

選択肢4. 機器の据付けにおいて、耐震計算をする場合、地震力は機器の重心に作用するものとして計算を行う。

その通りです。

 

耐震計算は、機器の重心に地震力が作用すると考えたうえで

水平方向・鉛直方向に影響を計算します。

機器の据付けには、耐震計算を行ったうえで、それに耐えうるアンカーの選定が重要となります。

まとめ

機器の据付けに関する問題でした。

機器も種類があり、混乱する部分もありますが

メンテナンススペースが必要であることなどは共通なので

消去法で解けるかもしれませんね。

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