2級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)前期
問4 (1 問4)

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問題

2級電気工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年)前期 問4(1 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

単相変圧器の二次側端子間に1Ωの抵抗を接続して、一次側端子間に電圧100Vを加えたところ、一次電流は1Aとなった。この場合の一次側と二次側の電圧比(一次側電圧/二次側電圧)として、適当なものはどれか。ただし、変圧器は理想変圧器とする。
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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、「理想変圧器における電圧と電流の関係」を使って、電圧比を求める問題です。

 

理想変圧器では、次の関係が成り立ちます。

一次側の電力=二次側の電力

つまり、

一次電圧×一次電流=二次電圧×二次電流

選択肢3. 10

与えられている条件は以下の通りです。

一次電圧:100V

一次電流:1A

二次側には1Ωの抵抗を接続

 

まず、一次側の電力を計算します。

100V×1A=100W

 

次に、二次側の抵抗は1Ωなので、電力100Wをこの抵抗で使うには、

電圧÷抵抗=電力⇒電圧2÷1Ω=100W⇒電圧2=100⇒電圧=10V

つまり、二次電圧は10Vです。

 

したがって、電圧比(一時側電圧/二次側電圧)は、

100V/10V=10

まとめ

理想変圧器では、電力が等しくなる性質を使って計算できます。

このとき電圧比は10になります。

電圧が10倍なら、電流は1/10倍になるのが基本的な考え方です。

参考になった数4

02

設定をまとめます。

 

一次電圧: 100V

一次電流: 1A

負荷抵抗: 1Ω

 

問題文から、変圧器は理想変圧器とされています。

理想変圧器とは、損失無し、漏れ磁束無し、巻線抵抗無しを条件とした変圧器のこです。

 

理想変圧器では、以下の関係が成り立ちます。

 

V1 / V2 = N1 / N2 (電圧比=巻数比)

N1I1 = N2I2 (一次と二次の磁束)

 

V1:  一次側電圧

V2: 二次側電圧

N1: 一次側巻数

N2: 二次側巻数

I1:  一次電流

I2: 二次電流

 

二次電流I2は、

 

オームの法則から、

I = V / Rなので、

I2 = V2 / 1Ω = V2 (A)

 

となります。

 

つまり、二次電圧と二次電流は、等しいことがわかります。

 

又、冒頭より、

 

V1I1 = V2I2

 

の関係が成り立つので、

 

V1 = 100(V)

I1 = 1(A)

 

100 × 1 = V2 × I2

 

先ほど、I2 = V2 と出ているので、

代入すると、

 

V2 2 = 100(V)

V2 = 10(V)

 

二次側の電圧は、10(V)となります。

 

V1 = 100(V)

 

電圧比 V1 / V2 = 100 / 10 = 10

 

従って、電圧比は、10となります。

 

 

選択肢1. 1/10

誤った内容です。

選択肢2. 1

誤った内容です。

選択肢3. 10

正しい内容です。

選択肢4. 100

誤った内容です。

参考になった数2