第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和元年度(2019年)
問17 (理論 問17)

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問題

第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和元年度(2019年) 問17(理論 問17) (訂正依頼・報告はこちら)

図のように線間電圧200V、周波数50Hzの対称三相交流電源にRLC負荷が接続されている。R=10Ω、電源角周波数をω[rad/s]として、ωL=10Ω、1/ωC=20Ωである。次の問に答えよ。

電源電流Iの値[A]として、最も近いものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。
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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3番の13[A]です。


【解説】
一相分の回路に着目し、RLCに流れる電流を求めて足し合わせます。


【計算】
一相分の相電圧E=200/√3 [V] です

IR=200/√3/10
 =20/√3

IX=200/√3/J10
 =-J20/√3

IC=200/√3/-J20
 =J10/√3

よって、

I=20/√3-J10/√3 [A]となります。


これの絶対値をとることで、答えが求まります。

 I=√{(20/√3)^2+(J10/√3)^2}
 ≒13[A]

となります。

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02

スター結線の一相あたりの電圧Eは次のように求めることができます。

E=線間電圧/√3
=200/√3
≒115[V]

スター結線の負荷の一相あたりのアドミタンスYは次のように求められます。

Y=1/10+1/j10+j/20[S]

インピーダンスZはアドミタンスYの逆数なので、次のようになります。

Z=1/Y
=1/(1/10+1/j10+j/20)
=8+j4[Ω]

よって、電流Iは次のように求められます。

I=E/Z
=115/(8+j4)
=11.5-j5.75

|I|=√(11.5^2+5.75^2)
≒12.9

よって(3)が正解です。

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03

三相交流における電流電源を求める計算問題です。

選択肢3. 13

◆リアクタンスとコンダクタンスを求めます

 

・リアクタンス

jXL=jωL=j10[Ω]

 

・コンダクタンス

-jXC=j(1/ωC)=-j20[Ω]

 

 

◆抵抗、コイル、コンデンサに流れる電流を求めます

※以下、表記の都合上、ベクトル表記を太字にしています

※問題文で、電圧は相電圧で与えられているので、問題を解くにあたり線間電圧に変換しています

 

IR=E/R

=(200/√3)/10

=20/√3[A]

 

IL=E/jXL

=(200/√3)/j10

=-j(20/√3)[A]

 

IC=E/(-jXC)

=(200/√3)/(-j20)

=j(10/√3)[A]

 

 

◆一相あたりに流れる電源電流の大きさIを求めます

一相あたりに流れる電源電流のIを求めます。

 

IIR+IL+IC

=(20/√3)-j(20/√3)+j(10/√3)

=(20/√3)-j(10/√3)

 

一相あたりに流れる電源電流の大きさIを求めます。

 

I=√((20/√3)2+(10/√3)2)

=√((400/3)+(100/3))

=√(500/3)

≒12.9[A]

 

以上より、最も近い選択肢は13[A]となります。

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