第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和元年度(2019年)
問1 (理論 問1)
問題文
[実験内容]
( a )P - A間の距離を2m, A - B間の距離を1mとした。
( b )P - A間の距離を1m, A - B間の距離を2mとした。
( c )P - A間の距離を0.5m, A - B間の距離を1mとした。
( d )P - A間の距離を1m, A - B間の距離を0.5mとした。

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問題
第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和元年度(2019年) 問1(理論 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
[実験内容]
( a )P - A間の距離を2m, A - B間の距離を1mとした。
( b )P - A間の距離を1m, A - B間の距離を2mとした。
( c )P - A間の距離を0.5m, A - B間の距離を1mとした。
( d )P - A間の距離を1m, A - B間の距離を0.5mとした。

- ( a )と( b )
- ( a )と( c )
- ( a )と( d )
- ( b )と( c )
- ( c )と( d )
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、aとcです。
(最大は(c)、最小は(a))
【解説】
今回は計算せずイメージで解く方法を解説します。
最大になるためには
①PA間がなるべく短い
②AB間がなるべく長い
ほうが良いことになります。
また、最小になるためには上記の逆になります。
①②について検証します。
(a) ①PA間3m ②AB間1m
(b) ①PA間3m ②AB間2m
(c) ①PA間1.5m ②AB間1m
(d) ①PA間1.5m ②AB間0.5m
最大となるのは
①が短いcかdです。
②はcの方が大きいので c となります。
最小となるのは
①が大きいaかbです。
②はaの方が小さいので a となります。
よって、a(最小)とc(最大)になります。
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02
真空中にの点Pに電荷Q[C]を置いて、点Pと距離r[m]離れた点の電位V[V]は下記のように求まります。
V=Q/(4×π×ε0×r)[V]
※ε0は真空中の誘電率です。
よってAB間の電位差Vabは、次のように求まります。
Vab=Va-Vb
=Q/(4×π×ε0×rpa)-Q/(4×π×ε0×rpb)
※rpaは点Pと点A間の距離、rpbは点Pと点B間の距離を表します。
これに(1)~(5)の組み合わせを代入すると、電圧の値が最大と最小の組み合わせは下記のようになります。
( a )P - A間の距離を2m, A - B間の距離を1m
Vab=Q/(4×π×ε0×rpa)-Q/(4×π×ε0×rpb)
=Q/(4×π×ε0×2)-Q/(4×π×ε0×3)
=Q/(4×π×ε0)×(1/2-1/3)
=Q/(4×π×ε0)×(1/6)[V]
( c )P - A間の距離を0.5m, A - B間の距離を1m
Vab=Q/(4×π×ε0×rpa)-Q/(4×π×ε0×rpb)
=Q/(4×π×ε0×0.5)-Q/(4×π×ε0×1.5)
=Q/(4×π×ε0)×(1/0.5-1/1.5)
=Q/(4×π×ε0)×(4/3)[V]
よって、(c)が最大(a)が最小となるので、( a )と( c )が正解です。
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03
点電荷が作る電位差に関する計算問題です。
この問題は、点電荷の電位を求める公式
V=Q/4πε0r
を使っていきます。
◆(a)の実験条件から得られる電位差を求めます
VA=Q/4πε0rA=Q/4πε0×2=Q/8πε0
VB=Q/4πε0rB=Q/4πε0×(2+1)=Q/12πε0
VAB=VA-VB
=(Q/8πε0)-(Q/12πε0)
=(3Q/24πε0)-(2Q/24πε0)
=Q/24πε0
◆(b)の実験条件から得られる電位差を求めます
VA=Q/4πε0rA=Q/4πε0×1=Q/4πε0
VB=Q/4πε0rB=Q/4πε0×(1+2)=Q/12πε0
VAB=VA-VB
=(Q/4πε0)-(Q/12πε0)
=(3Q/12πε0)-(Q/12πε0)
=2Q/12πε0
=Q/6πε0
◆(c)の実験条件から得られる電位差を求めます
VA=Q/4πε0rA=Q/4πε0×0.5=Q/2πε0
VB=Q/4πε0rB=Q/4πε0×(0.5+1)=Q/6πε0
VAB=VA-VB
=(Q/2πε0)-(Q/6πε0)
=(3Q/6πε0)-(Q/6πε0)
=2Q/6πε0
=Q/3πε0
◆(d)の実験条件から得られる電位差を求めます
VA=Q/4πε0rA=Q/4πε0×1=Q/4πε0
VB=Q/4πε0rB=Q/4πε0×(1+0.5)=Q/6πε0
VAB=VA-VB
=(Q/4πε0)-(Q/6πε0)
=(3Q/12πε0)-(2Q/12πε0)
=Q/12πε0
◆4つの実験結果を整理します
4つの実験条件から得られた結果で、共通項の除いた部分で比較します。
(a)の実験:1/24
(b)の実験:1/6
(c)の実験:1/3
(d)の実験:1/12
以上の結果から、|VAB|の電位が最小となるのは(a)、最大となるのは(c)となります。
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