中小企業診断士 過去問
令和6年度(2024年)
問108 (運営管理 問16)

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問題

中小企業診断士試験 令和6年度(2024年) 問108(運営管理 問16) (訂正依頼・報告はこちら)

ある製品について工程分析を行った結果を下図に示す。この図から読み取ることができる改善施策として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
問題文の画像
  • 圧着設備横と切断設備横の仮置場に置く部品量を減らすために、圧着設備と切断設備を近づけるようにレイアウトを変更する。
  • 圧着と切断の間に停滞する部品量を減らすために、切断設備の処理能力を上げる。
  • 材料置場から圧着設備までの運搬をなくすために、自動搬送車を導入する。
  • 寸法検査後の停滞をなくすために、検査時間を短縮する。

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この過去問の解説 (2件)

01

製造工程分析に関する問題です。

 

本問では、工程図記号の理解が求められます。工程図記号を以下に示します。

(出所:日本インダストリアル・エンジニアリング協会「製品工程分析」)

https://www.j-ie.com/about_ie/methods/04/

選択肢1. 圧着設備横と切断設備横の仮置場に置く部品量を減らすために、圧着設備と切断設備を近づけるようにレイアウトを変更する。

圧着設備と切断設備を近づけるようにレイアウトを変更しても、圧着設備横と切断設備横の仮置場に置く部品量を減らすことにはつながりません

 

したがって、不適切な選択肢です。

選択肢2. 圧着と切断の間に停滞する部品量を減らすために、切断設備の処理能力を上げる。

圧着と切断の間に停滞する部品量を減らすために切断設備の処理能力を上げることは、工程図から読み取ることができる改善施策として適切です。

 

圧着設備横と切断設備横には仮置場があり、滞留在庫があることが伺えます。切断設備の処理能力を上げることで滞留在庫を減らす必要があるため正解の選択肢となります。

選択肢3. 材料置場から圧着設備までの運搬をなくすために、自動搬送車を導入する。

自動搬送車を導入しても、運搬作業をなくせるわけではありません(自動か、手動かの違いだけです)。

 

また、圧着設備横には仮置場があり、仮置場への荷下ろしは人間が行なう必要があるため不適切な選択肢です。

選択肢4. 寸法検査後の停滞をなくすために、検査時間を短縮する。

検査時間を短縮しても、寸法検査後の停滞をなくせるわけではありません

 

寸法検査より前工程で生じている停滞をなくす必要があるため、不適切な選択肢です。

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02

工程図記号の問題です。1次試験での頻出論点です。当該記号の意味を正しく理解しておけば解ける問題です。

選択肢1. 圧着設備横と切断設備横の仮置場に置く部品量を減らすために、圧着設備と切断設備を近づけるようにレイアウトを変更する。

圧着設備と切断設備を近づけるようにレイアウトを変更したところで、運搬が楽になるだけで、部品量は減りません。

よって、本選択肢は誤りです。

選択肢2. 圧着と切断の間に停滞する部品量を減らすために、切断設備の処理能力を上げる。

正解です。切断設備の処理能力を上げることで、圧着が終わり切断待ちの部品量は減ります。

選択肢3. 材料置場から圧着設備までの運搬をなくすために、自動搬送車を導入する。

自動搬送車を導入しても、運搬作業が楽になるだけで運搬自体はなくなりません。

 

よって、本選択肢は誤りです。

選択肢4. 寸法検査後の停滞をなくすために、検査時間を短縮する。

検査時間を短縮しても、当該検査後の停滞はなくなりません。むしろ、検査時間が短くなることでより多くの寸法検査後の在庫がどんどん積みあがることになる可能性が考えられます。

 

よって、本選択肢は誤りです。

まとめ

必ず正解したい問題です。

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