中小企業診断士 過去問
令和6年度(2024年)
問65 (企業経営理論 問15)
問題文
組織メンバーの行動や思考パターン、価値観などに影響を与えるものとして組織文化は注目されてきた。組織文化についての代表的な研究者であるE.シャインの組織文化論に関する記述として、最も適切なものはどれか。
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問題
中小企業診断士試験 令和6年度(2024年) 問65(企業経営理論 問15) (訂正依頼・報告はこちら)
組織メンバーの行動や思考パターン、価値観などに影響を与えるものとして組織文化は注目されてきた。組織文化についての代表的な研究者であるE.シャインの組織文化論に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 質問票調査は組織文化の内容を的確に把握するための有効な方法であることから、組織文化に関する質問票調査を定期的に実施すべきである。
- 組織文化は組織内部の統合という問題の解決に役立ってきたものであるため、長く続いている組織では組織文化を変革すべきではない。
- 組織文化は明文化された経営理念・価値観に沿って醸成されるため、組織のリーダーがそれらの変更を行えば組織文化の変革がおのずと達成される。
- 組織メンバーであれば、目に見える組織構造や儀礼といった「人工物(artifacts)」を手がかりとして組織文化の「基本的仮定」を読み解き、組織メンバーではない第三者に組織文化の全容を説明することは容易に行える。
- 組織メンバーの採用や昇進の際にリーダーが適用する基準は、組織文化に影響を及ぼす。
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この過去問の解説 (2件)
01
E.シャインの組織文化論に関する問題です。
各選択肢の記述を素直に読むだけでも、正答することが可能な内容です。
質問票調査は組織文化の内容を的確に把握するための有効な方法ですが、質問票調査だけでは目に見えない定性的な要因を把握することはできません。
したがって、不適切な選択肢です。
組織文化は組織内部の統合という問題の解決に役立ってきたものですが、外部環境の変化に対応するためには組織文化を変革すべきです。
したがって、不適切な選択肢です。
組織文化は明文化された経営理念・価値観に沿って醸成されるため、組織のリーダーがそれらの変更を行えば組織文化の変革がおのずと達成されるわけではありません。(変革をもたらす行動を、意図的に起こす必要があります)
したがって、不適切な選択肢です。
目に見える「人工物(artifacts)」だけでは組織文化の「基本的仮定」を読み解き、組織メンバーではない第三者に組織文化の全容を説明することを容易に行えるわけではありません。(目に見えない、定性的な要因を読み解くための手法が必要になります)
したがって、不適切な選択肢です。
組織メンバーの採用や昇進の際にリーダーが適用する基準は、組織文化に影響を及ぼします。
正しい記述であるため、正解の選択肢となります。
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02
組織文化論とは、過去の事例の成功体験よって組織に蓄積された組織独自の価値観や行動原理のことです。
質問票だけで組織文化の内容を的確に把握することはできません。
そのため、誤った選択肢です。
組織文化は課題が発生したら、それに対応するために変革していく必要があります。
そのため、誤った選択肢です。
組織文化は明文化された経営理念・価値観以外にも雰囲気のような目に見えないものからも醸成されます。
そのため、明文化された経営理念・価値観を変更しても組織文化の変革がおのずと達成されるわけではありません。
そのため、誤った選択肢です。
目に見えるものだけを手がかりに目に見えない部分まで読み解くことはできません。
そのため、誤った選択肢です。
組織メンバーの採用や昇進の際にリーダーが適用する基準は組織独自のものであり、組織文化に影響を及ぼします。
そのため、正しい選択肢です。
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