中小企業診断士 過去問
令和5年度 再試験(2023年)
問143 (経営法務 問21)

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問題

中小企業診断士試験 令和5年度 再試験(2023年) 問143(経営法務 問21) (訂正依頼・報告はこちら)

民法が定める保証に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • 主債務者が債権者に対して解除権を有する場合でも、主債務者が解除権を行使しない限り、保証人は債権者に対して債務の履行を拒むことができない。
  • 主債務者が債務を承認した場合には、主債務の時効が更新するが、保証債務の時効は更新しない。
  • 保証契約がその内容を記録した電磁的記録によってされたときは、その効力を生じない。
  • 連帯保証人が債務を承認した場合には、連帯保証債務の時効は更新するが、主債務の時効は更新しない。

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この過去問の解説 (2件)

01

保証に関する問題です。

選択肢1. 主債務者が債権者に対して解除権を有する場合でも、主債務者が解除権を行使しない限り、保証人は債権者に対して債務の履行を拒むことができない。

主債務者が債権者に対して解除権を有する場合、主債務者が解除権を行使することにより、保証人は債権者に対して債務の履行を拒むことができます

 

保証の理解が難しい場合でも、「解除権を有する場合でも」という表現に違和感を感じて排除することができれば望ましいです。

選択肢2. 主債務者が債務を承認した場合には、主債務の時効が更新するが、保証債務の時効は更新しない。

主債務者が債務を承認した場合には、保証債務の時効も更新されます

選択肢3. 保証契約がその内容を記録した電磁的記録によってされたときは、その効力を生じない。

保証契約がその内容を記録した電磁的記録によってされたときは、その効力を生じます

 

別の言い方をすれば、「保証契約が口頭のみによってされたときは、その効力を生じない」となります。保証契約については、書面または電磁的記録が必要があります。

選択肢4. 連帯保証人が債務を承認した場合には、連帯保証債務の時効は更新するが、主債務の時効は更新しない。

正解の選択肢となります。

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02

保証に関する問題です。

選択肢1. 主債務者が債権者に対して解除権を有する場合でも、主債務者が解除権を行使しない限り、保証人は債権者に対して債務の履行を拒むことができない。

保証人は主債務者が有する解除権を理由に履行を拒むことができますが、それは主債務者が解除権を実際に行使した場合に限られます。

選択肢2. 主債務者が債務を承認した場合には、主債務の時効が更新するが、保証債務の時効は更新しない。

主債務者が債務を承認した場合には、主債務の時効及び保証債務の時効は更新されます。

選択肢3. 保証契約がその内容を記録した電磁的記録によってされたときは、その効力を生じない。

電磁的記録による契約も書面による契約と同様に効力が生じます。

選択肢4. 連帯保証人が債務を承認した場合には、連帯保証債務の時効は更新するが、主債務の時効は更新しない。

適切な選択肢です。

まとめ

保証に関する条件が多々あります。過去問及び問題集で数をこなし、都度出てくる内容を押さえて対策をしっかりとっていきましょう。

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