建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第50回(令和2年度(2020年))
問103 (建築物の構造概論 問103)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第50回(令和2年度(2020年)) 問103(建築物の構造概論 問103) (訂正依頼・報告はこちら)

防犯・防災の管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 防犯用ネットワークカメラは、撮影した高解像度の映像を伝送でき、高画質なシステム を構築できる。
  • アクティブセンサとは、人などの発熱体を赤外線で検知し、その発熱体が移動する場合に動作する防犯センサである。
  • 夜間無人となる建物の機械警備業務では、異常発生時には25分以内に警備員が駆け付けなくてはならない。
  • 大規模事業所においては、従来の防火管理者、自衛消防組織に加えて、大地震などに備えた防災管理者を置くことが必要である。
  • 入退室管理システムには、緊急避難時において、電気錠の一斉開錠機能をもたせることが必要である。

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この過去問の解説 (1件)

01

アクティブセンサとは、人などの発熱体を赤外線で検知し、その発熱体が移動する場合に動作する防犯センサである。
発熱体が放つ赤外線を受けて動きを検知するのは「パッシブ赤外線センサ」です。アクティブセンサは自ら超音波やマイクロ波などのエネルギーを発射し、戻ってくる信号の変化で対象を検出します。説明が逆になっているため不適当です。

選択肢1. 防犯用ネットワークカメラは、撮影した高解像度の映像を伝送でき、高画質なシステム を構築できる。

IPネットワーク経由でフルHDや4K映像を配信できるため、高画質な監視が可能です。内容は正しいです。

選択肢2. アクティブセンサとは、人などの発熱体を赤外線で検知し、その発熱体が移動する場合に動作する防犯センサである。

赤外線を受けるだけの方式はパッシブ赤外線センサで、アクティブセンサではありません。説明が誤っています。

選択肢3. 夜間無人となる建物の機械警備業務では、異常発生時には25分以内に警備員が駆け付けなくてはならない。

警備業法に基づく機械警備の運用基準で、おおむね25分以内を目安とする指針があります。記述は概ね妥当です。

選択肢4. 大規模事業所においては、従来の防火管理者、自衛消防組織に加えて、大地震などに備えた防災管理者を置くことが必要である。

消防法の改正により、一定規模以上の特定用途・事業所では防災管理者の選任が義務づけられています。説明は正しいです.

選択肢5. 入退室管理システムには、緊急避難時において、電気錠の一斉開錠機能をもたせることが必要である。

火災などで停電・制御不能になっても避難できるよう、非常時に自動解錠する仕組みが求められています。内容は正しいです。

まとめ

防犯用語でアクティブは「自らエネルギーを発して検知する方式」、パッシブは「対象からの放射を受ける方式」を指します。赤外線による人感センサはパッシブ型が主流であり、名称を取り違えないよう注意しましょう。

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