建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第50回(令和2年度(2020年))
問70 (空気環境の調整 問70)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第50回(令和2年度(2020年)) 問70(空気環境の調整 問70) (訂正依頼・報告はこちら)

熱交換器に関する次の記述のうち、多管式熱交換器について述べているものはどれか。
  • 構造的にU字管式・全固定式・遊動頭式に分類される。
  • 内部に封入された作動媒体が、蒸発と凝縮サイクルを形成して熱輸送する。
  • 熱交換器の中では、設置面積や荷重が小さい。
  • 伝熱板の増減により伝熱面積の変更が可能である。
  • 一体成形された構造のブレージング型は、汚れやすい流体の使用には向かない。

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この過去問の解説 (1件)

01

熱交換器は、異なる温度の流体間で熱を移動させる装置です。用途や構造によってさまざまな種類があり、それぞれの特徴が異なります。多管式熱交換器は、円筒状の外筒の中に複数の管が配置された構造をしており、一般的にU字管式・全固定式・遊動頭式の3つに分類されます。各選択肢の記述を確認し、どれが多管式熱交換器について述べたものかを判断します。

選択肢1. 構造的にU字管式・全固定式・遊動頭式に分類される。

多管式熱交換器は、構造によって U字管式・全固定式・遊動頭式 に分類されます。これは、多管式熱交換器の特徴を正しく説明しています。

選択肢2. 内部に封入された作動媒体が、蒸発と凝縮サイクルを形成して熱輸送する。

これは ヒートパイプ式 の熱交換器の特徴です。内部に封入された液体が蒸発し、凝縮することで熱を輸送します。多管式熱交換器とは異なります。

選択肢3. 熱交換器の中では、設置面積や荷重が小さい。

多管式熱交換器は、一般的に大きな設置スペースが必要です。コンパクトな設計のものもありますが、設置面積が小さいという特徴はありません。

選択肢4. 伝熱板の増減により伝熱面積の変更が可能である。

これは プレート式熱交換器 の特徴です。伝熱板を追加・減少することで伝熱面積を調整できます。多管式熱交換器には当てはまりません。

選択肢5. 一体成形された構造のブレージング型は、汚れやすい流体の使用には向かない。

ブレージング型熱交換器(ろう付け熱交換器) は、一体成形された構造のため、流路が狭く、汚れやすい流体には適していません。これは多管式熱交換器とは関係がありません。

まとめ

「構造的にU字管式・全固定式・遊動頭式に分類される。」の記述が、多管式熱交換器について述べたものです。多管式熱交換器は、構造に応じて異なるタイプに分類され、それぞれの方式で用途が異なります。

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