クレーン・デリック運転士 過去問
令和5年(2023年)4月
問19 (関係法令 問9)
問題文
デリックの自主検査及び点検に関する記述として、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
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問題
クレーン・デリック運転士試験 令和5年(2023年)4月 問19(関係法令 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
デリックの自主検査及び点検に関する記述として、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
- 1年以内ごとに1回行う定期自主検査においては、原則として、定格荷重に相当する荷重の荷をつって行う荷重試験を実施しなければならない。
- 1か月以内ごとに1回行う定期自主検査においては、フック、グラブバケット等のつり具の損傷の有無について検査を行わなければならない。
- 定期自主検査を行ったときは、当該自主検査結果を、デリック検査証に記録しなければならない。
- 1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったデリックについては、その使用を再び開始する際に、所定の事項について自主検査を行わなければならない。
- 作業開始前の点検においては、ワイヤロープが通っている箇所の状態について点検を行わなければならない。
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この過去問の解説 (3件)
01
誤っているものは「定期自主検査を行ったときは、当該自主検査結果を、デリック検査証に記録しなければならない」です。
この記述は正しいです。
1年以内ごとに行う定期自主検査では、デリックが安全に作動するかどうかを確認するために、定格荷重に相当する荷重を用いて荷重試験を行う必要があります。
この記述は正しいです。
1か月ごとの定期自主検査では、つり具の損傷や異常が作業の安全性に直接影響を及ぼすため、必ず検査項目に含めることが求められています。
この記述は誤りです。
定期自主検査の結果は自主検査記録簿に記録して保存する義務がありますが、デリック検査証に記録する必要はありません。デリック検査証は、所定の検査に合格したことを示す証明書であり、記録の目的が異なります。
この記述は正しいです。
長期間使用していなかったデリックを再使用する際は、安全確認のために自主検査を実施することが義務付けられています。
この記述は正しいです。
作業開始前の点検では、ワイヤロープの状態や損傷が安全な使用に影響を与えるため、これを点検項目に含めることが求められています。
定期自主検査の記録は検査記録簿に残す必要があり、デリック検査証に記録する義務はありません。1年以内の定期自主検査では荷重試験を含む検査が必須です。
使用前点検や長期間使用しなかった場合の再検査では、ワイヤロープやつり具の状態確認が重要です。法令に基づく正確な手続きや点検項目を把握し、安全な運用を徹底することが求められます。
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02
デリックの自主検査及び点検に関する問題です。
クレーンの点検と似ている部分は多いですが、デリック独自の項目もあるので、確認しておきましょう。
正しい記述です。
1年以内ごとに1回行う定期自主検査においては、原則として、定格荷重に相当する荷重の荷をつって行う荷重試験を実施しなければならないと定められています。
つり上げ荷重と間違えないようにしましょう。
正しい記述です。
1か月以内ごとに1回行う定期自主検査においては、フック、グラブバケット等のつり具の損傷の有無について検査を行わなければいけません。
定期自主検査を行ったときは3年間保管しておく必要がありますが、デリック検査証に記載する必要はありません。
正しい記述です。
1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったデリックについては、その使用を再び開始する際に、所定の事項について自主検査を行わなければならないと定められています。
使用した後ではありません。
正しい記述です。
作業開始前の点検においては、ワイヤロープが通っている箇所の状態について点検を行わなければいけません。
ワイヤロープの状況によっては交換などが必要です。
自主点検はしっかり行わないと大きな事故にもつながるので、しっかり行うようにしましょう。
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03
この問題では、問題の文章の意味を理解できるかがポイントです。
この記述は正しいです。
1年以内ごとに1回、定期に定格荷重にて荷重試験を実施する必要があります。
この記述は正しいです。
1月以内ごとに、1回、定期に次の事項について自主検査を行う必要があります。
①つり具の損傷の有無
②配線、集電装置、配電盤、開閉機及びコントローラーの異常の有無
③ケーブルクレーンの各ロープを緊結している部分の異常の有無及びウインチの状態
④各安全装置、各警報装置、ブレーキ及びクラッチの異常の有無
⑤ワイヤロープ及びつりチェーンの損傷の有無
この記述は誤りです。
自主検査等の記録(年次検査、月例検査、暴風時後等の点検)はデリック検査証に記録する必要は無く、3年間保存する必要があります。
この記述は正解です。
1月以内ごとに、1回、定期に次の事項について自主検査を行う必要があります。
①つり具の損傷の有無
②配線、集電装置、配電盤、開閉機及びコントローラーの異常の有無
③ケーブルクレーンの各ロープを緊結している部分の異常の有無及びウインチの状態
④各安全装置、各警報装置、ブレーキ及びクラッチの異常の有無
⑤ワイヤロープ及びつりチェーンの損傷の有無
使用開始前に上記の検査を行う必要があります。
この記述は正解です。
次の事項について作業開始前の点検を行う必要があります。
①ワイヤロープが通っている箇所の状態
②巻過防止装置、ブレーキ、クラッチ及びコントローラの機能
③ランウェイの上及びトロリが横行するレールの状態
作業開始前に上記の点検を行う必要あります。
定期自主検査の項目が多いですが、作業開始前の検査項目を覚えておくと問題の正答率が上がるので覚えておいた方がいいでしょう。
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