クレーン・デリック運転士 過去問
令和4年(2022年)4月
問13 (関係法令 問13)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和4年(2022年)4月 問13(関係法令 問13) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、法令上、クレーンの玉掛用具として使用禁止とされていないものはどれか。
  • ワイヤロープ1よりの間において素線(フィラ線を除く。以下同じ。)の数の11%の素線が切断したワイヤロープ
  • 直径の減少が公称径の8%のワイヤロープ
  • 伸びが製造されたときの長さの6%のつりチェーン
  • 使用する際の安全係数が4となるフック
  • リンクの断面の直径の減少が、製造されたときの当該直径の9%のつりチェーン

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この過去問の解説 (2件)

01

法令上、クレーンの玉掛用具として使用禁止とされていないもの

「リンクの断面の直径の減少が、製造されたときの当該直径の9%のつりチェーン」です。

 

クレーンの玉掛用具については、労働安全衛生規則に基づき、劣化や損傷により使用が禁止される条件が明確に定められています。それぞれの選択肢を法令基準と照らし合わせて確認します。

選択肢1. ワイヤロープ1よりの間において素線(フィラ線を除く。以下同じ。)の数の11%の素線が切断したワイヤロープ

法令基準:ワイヤロープの素線が「1よりの素線の10%以上」切断されている場合は使用禁止です。

この選択肢では「11%」切断されているとされており、基準を超えています。

使用禁止です。

選択肢2. 直径の減少が公称径の8%のワイヤロープ

法令基準:ワイヤロープの直径が「公称径の7%以上減少」している場合は使用禁止です。

この選択肢では「8%」とされており、基準を超えています。

使用禁止です。

選択肢3. 伸びが製造されたときの長さの6%のつりチェーン

法令基準:つりチェーンが「製造時の長さから5%以上伸びている」場合は使用禁止です。

この選択肢では「6%」伸びているとされており、基準を超えています。

使用禁止です。

選択肢4. 使用する際の安全係数が4となるフック

法令基準:フックの安全係数は「最低5以上」が必要です。

この選択肢では安全係数が「4」とされており、基準を満たしていません。

使用禁止です。

選択肢5. リンクの断面の直径の減少が、製造されたときの当該直径の9%のつりチェーン

法令基準:つりチェーンのリンク断面の直径が「10%以上減少」している場合は使用禁止です。

この選択肢では「9%」とされており、基準内です。

使用可能です。

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02

玉掛用具に関する問題です。

それぞれの数値は安全に考慮した値なので、確実に押さえておきましょう。

選択肢1. ワイヤロープ1よりの間において素線(フィラ線を除く。以下同じ。)の数の11%の素線が切断したワイヤロープ

ワイヤロープ1よりの間において素線の数の10%以上素線が切断されているワイヤロープは使用禁止されています。

選択肢2. 直径の減少が公称径の8%のワイヤロープ

直径の減少が公称径の7%以上のワイヤロープは使用禁止されています。

選択肢3. 伸びが製造されたときの長さの6%のつりチェーン

伸びが製造されたときの長さの5%以上のつりチェーンは使用禁止されています。

選択肢4. 使用する際の安全係数が4となるフック

フックの安全係数は5以上となります。

選択肢5. リンクの断面の直径の減少が、製造されたときの当該直径の9%のつりチェーン

正しい記述です。

厳密にはリンクの断面の直径の減少が、製造されたときの当該直径の10%以下のつりチェーンは使用可能となります。

まとめ

特に安全係数はほぼ毎回出題されるので、しっかり覚えておきましょう。

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