クレーン・デリック運転士 過去問
令和2年(2020年)4月
問9 (クレーン及びデリックに関する知識 問9)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和2年(2020年)4月 問9(クレーン及びデリックに関する知識 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

デリックの種類及び型式に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • スチフレッグデリックは、1 本の直立したマストを通常 135° に開いた 2 本のガイロープにより後方から支えるもので、安定度はガイデリックより小さい。
  • ガイデリックは、1 本の直立したマストを 6 本以上のガイロープにより支えるもので、ブームはガイロープをくぐるようにして 360° まで旋回する。
  • ジンポールデリックは、1 本のマストを 3 本以上のガイロープにより支えるもので、マストを傾斜させて使用する。
  • 鳥居形デリックは、2 本のマストとその上端を結ぶ横ばりをガイロープにより支えるもので、通常、数個のつり具の組合せにより荷の巻上げ・巻下げを行う。
  • 二又デリックは、2 本のマストを互いに交差させ、2 本以上のガイロープにより支えるもので、交差部に巻上げ用ワイヤロープが取り付けられる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

1 .適切ではありません。
スチフレッグデリックは、1 本の直立したマストの先端を直角に開いた 2 本のステー(スチフレッグ)により後方から支えているのが特徴です。
安定度はガイデリックよりも大きいです。

2 .適切です。
ガイデリックは、1 本の直立したマストを 6 本以上のガイロープによって支えます。
ブームはガイロープをくぐるようにして 360° まで旋回ができるので、マストよりも短いブームが使用されているのが特徴です。

3 .適切です。
ジンポールデリックは、1 本の傾斜させたマストを 3 本以上のガイロープにより支えているのが特徴です。
ブームがありませんので、巻き上げのみのデリックになります。

4 .適切です。
鳥居形デリックは、2 本のマストとその上端を結ぶ横ばりをガイロープにより支えているのが特徴です。通常、数個のつり具の組合せにより荷の巻上げ・巻下げを行います。

5 .適切です。
二又デリックは、2 本のマストを互いに交差させ、2 本以上のガイロープにより支えているのが特徴です。
マストの交差部に巻上げ用ワイヤロープが取り付けられます。

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02

適切でないのは1番です。

1 .スチフレッグデリックは、1 本の直立したマストの先端から後方に2本の脚を直角に取り付け、後方から支えています。安定度はガイデリックよりも大きいです。

2 .ガイデリックは、1 本の直立したマストを 6 本以上のガイロープで各方向から支え、ブームはガイロープ下をくぐるようにして 360°旋回させることが可能です。

3 .ジンポールデリックは、1 本のマストを 3 本以上のガイロープで支え、マストを傾斜させた状態で巻き上げ巻き下げのみが可能で、平行移動は不可です。

4 .鳥居形デリックは、2 本のマストとその上端を結ぶ横ばりがあり、横梁に巻上げ用ワイヤロープが取り付けられており、見た目は傾けた鳥居の上部にガイドロープで固定した形状をしています。

5 .二又デリックは、先端を交差した2本のマストを傾けた状態で2本以上のロープで固定し、交差部に巻き上げようワイヤーロープが取り付けられています。

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03

デリックの種類及び型式に関する問題です。

特にデリックの旋回角度や旋回の有無について問われる事が多いです。

選択肢1. スチフレッグデリックは、1 本の直立したマストを通常 135° に開いた 2 本のガイロープにより後方から支えるもので、安定度はガイデリックより小さい。

スチフレッグデリックは、1 本の直立したマストを通常 135° ではなく90°に開いた 2 本のガイロープにより後方から支えるものとなります。

また、安定度はガイデリックより大きいです。

選択肢2. ガイデリックは、1 本の直立したマストを 6 本以上のガイロープにより支えるもので、ブームはガイロープをくぐるようにして 360° まで旋回する。

正しい記述です。

ガイデリックは、1 本の直立したマストを 6 本以上のガイロープにより支えるもので、ブームはガイロープをくぐるようにして 360° まで旋回します。

この旋回角度は覚えておきましょう。

選択肢3. ジンポールデリックは、1 本のマストを 3 本以上のガイロープにより支えるもので、マストを傾斜させて使用する。

正しい記述です。

ジンポールデリックは、1 本のマストを 3 本以上のガイロープにより支えるもので、マストを傾斜させて使用します。

3本以上という数値は忘れないようにして下さい。

選択肢4. 鳥居形デリックは、2 本のマストとその上端を結ぶ横ばりをガイロープにより支えるもので、通常、数個のつり具の組合せにより荷の巻上げ・巻下げを行う。

正しい記述です。

鳥居形デリックは、2 本のマストとその上端を結ぶ横ばりをガイロープにより支えるもので、通常、数個のつり具の組合せにより荷の巻上げ・巻下げを行います。

選択肢5. 二又デリックは、2 本のマストを互いに交差させ、2 本以上のガイロープにより支えるもので、交差部に巻上げ用ワイヤロープが取り付けられる。

正しい記述です。

二又デリックは、2 本のマストを互いに交差させ、2 本以上のガイロープにより支えるもので、交差部に巻上げ用ワイヤロープが取り付けられます。

2本以上という値は覚えておきましょう。

まとめ

今回はあまり旋回角度や旋回の有無について問われませんでしたが、デリックの種類ごとの旋回角度は一通り押さえておきましょう。

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