第一種電気工事士 過去問
令和6年度(2024年)下期
問14 (一般問題 問14)

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問題

第一種電気工事士試験 令和6年度(2024年)下期 問14(一般問題 問14) (訂正依頼・報告はこちら)

写真に示すものの名称は。
問題文の画像
  • 金属ダクト
  • バスダクト
  • トロリーバスダクト
  • 銅帯

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題では、写真に示された電気設備の名称を選ぶ問題です。写真に写っているのは、電力供給や分配に使用される電力用の配線設備です。この設備は主に配線の簡略化と信頼性の向上を目的として利用されます。

選択肢1. 金属ダクト

金属ダクトは、電線を保護するための金属製の管であり、主に屋内配線の保護に使用されます。しかし、写真の設備は電線ではなく金属板(導体)が収容されているため、金属ダクトではありません。この選択肢は不正解です。

選択肢2. バスダクト

バスダクトは、大電流を分配するための金属製の導体(バスバー)を絶縁体で覆い、金属ケースに収容したものです。写真の設備は、この特徴に該当するため正しい名称です。この選択肢は正解です。

選択肢3. トロリーバスダクト

トロリーバスダクトは、移動する設備やクレーンなどに電力を供給するための設備であり、写真のような固定型の配線設備とは異なります。この選択肢は不正解です。

選択肢4. 銅帯

銅帯は、電流を流すための銅の平板で、主に電力機器の内部配線や接続部分で使用されます。写真の設備は銅帯ではなく、バスダクトとしての機能を果たしているため、該当しません。この選択肢は不正解です。

まとめ

バスダクトは、大電流を効率的に分配するための設備で、信頼性や設置効率の向上を目的に工場や高層ビルなどで広く使用されています。設備の形状や機能を正確に把握しておくことで、現場での機器識別や設計時の適用がスムーズになります。

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02

この問題では、写真のような電線を施工する際の仕様についての正しい知識を問うものとなります。

 

電線を配線する際には適宜、場所や周囲の環境を配慮して施工仕様を決定することが必要となります。

選択肢1. 金属ダクト

この選択肢は、不正解です。

 

金属ダクトは、主に通信ケーブルや電線を収める配線用のダクトです。
その際に配慮するのは工場等のように天井裏がなく、配線用のスペースを確保することが目的となります。
 

選択肢2. バスダクト

この選択肢は、正解です。

 

バスダクトは、ハウジングと呼ばれる金属製のダクトの中に、板状のアルミ導体または銅導体を耐熱性の絶縁物で支持したもので、工場やビルで大電量を流す低圧主幹線の電路に施設するものです。

選択肢3. トロリーバスダクト

この選択肢は、不正解です。
 

トロリーバスダクトは、バスダクトに(摺動)走行することができる絶縁トロリーを導入したものとなります。
バスダクトの下部が開放してあるので、その部分を集電装置が摺動走行することで電気が供給されるのが特徴となります。。 

クレーンやコンベアなど移動しながら使う電気機器への給電部材として広く利用されています。

 

選択肢4. 銅帯

この選択肢は、不正解です。

 

銅帯は、タフピッチ銅の帯棒(ブスバー)のことです。

形状は四角型であり、銅平(どうひら)、平角(ひらかく)とも呼ばれます。

 

帯棒はビレットを加熱後に押出、抽伸により製造されます。

導電性、熱伝導性に優れ、展延性・絞り加工にも優れており配電盤などの電気部品や化学工業用などに使用されています。

まとめ

この問題を解く際の注意事項をまとめると以下の通りとなります。。

 

バスダクトの特徴を正しく理解します。

大電流用の配線設備で、金属筐体の中に導体(銅またはアルミ)が収められています。

工場、変電所、ビルなどの電力供給に使用されます。

直線、エルボー、接続部など構造の特徴を確認します。

 

類似設備との違いに注意します。

一般的な金属ダクトは通信・配線ケーブル用線材を施工するためのスペースを確保することなので、それらとは違うことを理解します。

トロリーバスダクト:移動する機器への電源供給用であることを理解します。

銅帯:配線用の導体で形状が異なることを理解します。

 

形状・用途の違いを見極めて、その使用場所から用途に合った名称を選ぶことが必要となります。

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